立山黒部アルペンルートのほぼ中央にある室堂平の「雪の大谷」
高い雪壁の中を歩く体験を一度してみたい!とアルペンルート開通直後に行ってきました。
室堂には昨年夏に訪れて雄大な山の景色がとても気に入ったので、夏に泊ったみくりが池温泉に2泊して雪景色をたっぷり楽しんできました。
北アルプス立山登山と観光の旅。雄山・大汝山・富士ノ折立三山縦走を目指すも…
みくりが池温泉宿泊記。日本一高所の天然温泉に癒される一人泊でもリーズナブルな宿
目次
1日目:立山黒部アルペンルートで室堂へ。雪の大谷ウォークを楽しむ
春の立山黒部アルペンルートは大混雑。できればWEBきっぷで時間予約を!
夏と同じく立山黒部アルペンきっぷを使って大阪から富山を経由して室堂に向かいます。
このきっぷはお得なのですが難点は混雑する「立山ケーブル」の時間予約ができないこと。開通直後からゴールデンウィークまではとても混みあっているようなのです。WEBきっぷを取ろうと思った時には時遅しで予約はできず…果たして立山ケーブルに乗ることはできるのか心配しながらの出発でした。
なるべく早く着くよう大阪駅6時30分発のサンダーバードで金沢へ。北陸新幹線に乗り換えて富山に着いたのは10時頃。電鉄富山駅で立山ケーブルカーの時間予約をすると、ちょうど立山駅に着く時間のケーブルカーが取れてラッキーでした。混雑している分臨時の便がたくさん出ていたのです。
ケーブルカーを降りた美女平から室堂へはバス。団体さんがすごく多いのですが、個人用の窓口が別にあるのでスムースに乗ることができます。
バスに乗ってしばらくすると称名滝が見えてきて
雪をかぶった山がとても綺麗!この景色ですでに満足!
雪の大谷が見えてきました!
ほぼ予定通り12時半に室堂ターミナルに着きました。
室堂ターミナルは大混雑!だけど室堂平に出れば人は少なく雄大な雪景色を楽しめる
まずは室堂ターミナルでお昼ご飯と思ったのですが、ホテル立山のレストランは団体専用になっていて喫茶も臨時閉店。ターミナルのお蕎麦屋さんもものすごい人だったので先にみくりが池温泉に行くことにしました。とにかく団体のお客さんが多いのです。でもお天気は良いし外の室堂平に出ればそれほど混雑してません。真っ白な雪景色!
みくりが池は雪に埋まってます。
みくりが池温泉までは歩いて15分ほど。雪をならしてくれているので歩きやすいけど坂道もあるので普通のスニーカーだとちょっと怖いかも。私は登山靴を履いてストックも持って歩きました。
みくりが池温泉のレストランでお昼ご飯は白えびうどんにしました。
雪の大谷ウォークへ
お昼を食べて一息ついたところで室堂ターミナルに引き返し、雪の大谷ウォークに向かいます。こちらはたくさんの人!
最高地点、今年は高さ13メートルでした。
この高さの雪を除雪してアルペンルートが開通するのですね。すごい!
入り口に引き返すと、除雪車が展示されてました。
雪の大谷に入れる時間は9時30分から15時まで。のんびりしていたらあっという間に終了時間になり駆け足での散策になりました。
念願のライチョウに会えた!とても可愛い
ふたたび室堂平に出て雪景色を楽しみます。雪の大谷も良かったけどこちらの景色も素晴らしい。青い空に白い雪!
みくりが池温泉に向かって歩いていると人だかりが。皆さん何かに注目しています。
そっと近づいてみると・・・真っ白なライチョウ!可愛い!これはメスです。
近くにはオスもいました。
この時期のライチョウは恋の季節。オスがメスにプロポーズしているそうです。カップル成立したかな?
夕暮れ時の雪景色も美しい
宿に戻って温泉で暖まったあと夕陽を見ます。宿から数歩出るだけでこの景色を見ることができるのがみくりが池温泉の良いところです。
4月でも寒いのでフリースの上にダウンを着ています。(昼間はフリースの上にレインコートを羽織りました)
みくりが池温泉の夕食
夕食は19時から。本日のメニューは
・鶏すき鍋
・かに玉豆腐
・サーモンのサラダ
・ブリの朴葉焼き
・メギスの大葉巻き揚げタルタルソース
・お刺身(タイとサスの昆布締め)
ドリンクは食券を買って注文します。今日は日本酒「立山」をいただきました。立山に乾杯♪
お料理もお酒も美味しくて大満足です。
夕食後もう一度温泉に入り、早めに就寝しました。
2日目:スノーシューツアーと黒部ダム
早朝の散歩が気持ちいい
4時半頃から散歩に出かけました。夜明け前はまだ人がほとんどいなくて静かな朝です。
下のほうに光っているのは富山の街でしょうか
エンマ台(地獄谷展望台)です。ここから見える山も美しい。
空も山も雪もほんとにきれいです。来て良かった!
みくりが池温泉の朝食はバイキング方式に
昨年はセットされたご飯でしたがバイキング方式に戻ってました。ちょっと取りすぎたかな。
朝食の後は喫茶ルームに移って珈琲をいただきます。宿泊者専用です。
朝の室堂平を散策後、スノーシューツアー
この日は10時からスノーシューツアーを申し込んでました。ガイドさんに案内してもらいながら室堂平を散策するのです。
少し早い時間に着いたのでまずは一人で室堂を散策。「立山玉殿の湧水」はすっかり雪に埋まってます。
室堂山荘のあたりまで来ると一の越山荘と雄山が良く見えます。
こうやって見ると一の越山荘まではすぐ行けそうな気もするのですが、実際に行くのは大変でしょう。
ちなみにこの積雪期は室堂山荘より遠くへ行く場合は登山届の提出とともに雪崩ビーコン、プローブ、シャベル等の装備が義務付けられてますので気軽に足を踏み入れてはいけません。
もちろん私も今のレベルでは入れないです。
時間になったので集合場所のホテル立山ロビーに行き、スノーシューツアー開始です。
スノーシューは足につける道具。スキーとは違って雪の上を歩いてもすべらないよう&雪の中に足が埋まってしまわないようになっていて、靴だけで歩くよりも安全で歩きやすくなってます。スキーに似た形なのでスピード出して滑るの?怖い?とおびえてましたが全く違うので怖がりさんでも大丈夫。
ストックも貸してくれますが私は自前のものを使いました。
ひとりで景色を楽しむのもよいですが、ガイドさんがいるといろんなことを教えていただけて楽しい。
ガイドさんに撮ってもらった1枚。ひとり旅だと自撮りは難しいのでこういう写真はうれしいです。
たまたま見ることができた虹!
ライチョウも見ることができました。
地獄谷を上からのぞきこむ。ガスが上がっているのがわかるでしょうか?
みくりが池温泉の前のベンチで休憩。珈琲とお菓子をいただきました。
黒部ダムでお昼ご飯
スノーシューツアーが終わったのが13時頃。室堂ターミナルは昨日と同じく混雑していたのでここでお昼を食べるよりは…と予定外でしたが黒部ダムへ行くことにしました。立山黒部アルペンきっぷなら追加料金なしでそのまま行けるのです。13時15分発のバスで大観峰へ。この時間は団体のお客さんがすごく多いのですが個人窓口から無事乗ることができ、立山ロープウェイ、黒部ケーブルカーと乗り継いで黒部ダムに着きました。
黒部ダムから見える山々
黒部ダム中心
お昼ご飯は黒部ダムレストハウス名物「黒部ダムカレー」辛いグリーンカレーが美味しいです。
辛いのが苦手な方には甘口のカレーもありますよ。
レストハウスからの景色です。
黒部ダムから室堂へ向かう路線はガラガラでした。団体の皆さんは立山黒部アルペンルートは素通りされるんでしょうね。
ほとんど貸し切り状態の黒部ケーブルカー
黒部平で景色を楽しむ余裕もありました。
立山ロープウェイでも先頭から黒部湖を見ることができました。
大観峰からの景色です
大観峰の「雪のポケット」ここは人が多くて写真はこれが精いっぱいでした。
ゆっくり遊んで室堂に戻りました。何度見ても美しい山の景色です。
みくりが池に戻る途中でまたライチョウさん発見!
室堂ターミナルで買った地ビール「星の空」を飲みながら夕陽を待ちます。
みくりが池温泉2日目の夕食も美味しかった
この日のメニューは
・柳川風白魚の卵とじ
・ナガラモとトロロ
・手作りチキンのサラダ
・サクラマスと筍の焼き物 ふき味噌添え
・海老と湯葉の揚げ物
・ボイルホタルイカのカルパッチョ
1日目とはがらっと違うメニューでした。この日はグラスで純米吟醸酒「羽根屋」をいただきました。
よく遊んでよく食べた一日でした。
3日目は朝一番のバスで富山へ
3日目はゆっくりしても良かったのですが、お天気が崩れる予報だったのと遅い時間になるとバスが混みそうだったので朝一のバスで富山に戻りました。
2日目と同じく早朝の散歩を楽しんで
ライチョウのカップルを見納めて
温泉に入って暖まったあと朝食と珈琲をいただいて
名残惜しいけどバスに乗ります。予想どおり富山方面へのバスはガラガラでした。
車窓から見る雪景色
美女平に到着。ここから立山ケーブルに乗ります。
夏の山も良かったけど春の雪景色は最高でした。
またこの季節に来たい、そして雄山は無理でも一の越山荘まで登って上からの景色を楽しみたいです。